ポーランドとの距離

2016年04月11日


みなさん、こんにちは!
岡谷校のShizukaです


週末にプライベートでポーランド出身の方とおでかけをする機会がありました。
お恥ずかしながら、ポーランドは今まで社会の教科書でしか耳にしたことがない国でしたので(雑貨屋さんでポーランド雑貨や食器を手に取ることはあったけれど…)予備知識がゼロの状態で出会いました。


知識がゼロですので、言葉を聞くのも初めて。
同じヨーロッパでもフランス語やイタリア語、ドイツ語などは第二外国語として学ぶ友人が学生時代にいたこともあり、その国の言葉を聞いたことも口にしたこともありましたが、ポーランド語は本当に本当に初めて。
日本語を勉強中という彼女とは日本語と英語でコミュニケーションをとっていたので彼女の口からポーランド語がでてくることはなかったのですが、とても興味があるということを伝えると、いくつか簡単なフレーズを教えてくれました。


いただきます
こんにちは
やあ

など、本当に基本的な挨拶です。
(どれもPLSクラスの一番最初のホームワークセットの中にあるフレーズですね…!)

初めて聞く音にわたしの耳と口はついていけず、まさに「ポカーン」
繰り返し言うことすらできませんでした。


時間をかけて何度か練習をしても少し時間が空くとまた忘れてしまう…そんなことを繰り返し、どうにか「いただきます」だけは言えるようになりました!!
(本当はこんにちはを先に覚えたかったのですがあまりにも難しくて…)


また来月もしかしたら彼女に会う機会があるかもしれないので、それまでに「こんにちは」をマスターしておきたいというのが今のプチ目標です♪


 


 


 


今まで遠い遠い外国のひとつだった「ポーランド」が彼女に出会ったことで一気に身近なものになりました。
もしかしたら今までもテレビや雑誌でポーランドについて見かけたことがあったのかもしれませんがわたしのアンテナはそこに向いていなかったのだと思います。


その国の人と出会うとその国が近くなる、という言葉をどこかで聞いたことがありますが、
彼女との出会いは、まさに、その言葉通りのものでした。


ネットでも画像は検索できますし、テレビや雑誌などから得られる情報はたくさんありますが、彼女のスマートフォンの中にある温度を感じる生の写真がわたしの記憶には残っています。


彼女に出会わなければポーランドに行くことはなかったかもしれませんが、今のわたしは、ヨーロッパ旅行に行くときには絶対にポーランドを訪れよう!彼女に見せてもらったあの景色を自分の目でも見てみたい!友人や家族にも見せたい!と思っています。


 



AtoZにはいろいろな国の先生がいます。
またいろいろな国に行ったことがある先生がたくさんいます。
(スタッフ、先生紹介の掲示に行ったことがある国について書いてありますね!)


先生たちのホームタウンの話をぜひ聞いてみてください♪
それぞれの国での思い出話をぜひ聞いてみてください♪


AtoZでの言語学習、異文化体験を通して、みなさんと世界との距離がもっともっと近くなるといいなと思っています


 



AtoZストーリー④

2016年04月11日


============================================
AtoZでは、生徒さんに季刊で配布しているNews Letterに、
AtoZの創始者である校長のマキナリー浩子による、
"AtoZヒストリー"を連載させていただいています。

多くの方にAtoZの生い立ちをぜひ知ってほしく思い、
ブログでも連載をスタートしました!
毎週月曜更新です。Have fun☆
============================================


AtoZStory④


今回はイギリス留学編の最後になります。
イギリスで習った英語は日本の学校で習ったのものとは別物で、自分自身の英語に対する意識改革が大変だった、ということをお伝えしてきましたが、
そんな悪戦苦闘の中でも、英語でコミュニケーションができるようになってくるにつれて、それは様ざまな副産物を私にもたらしました。

レッスン7_s


















国籍、宗教、考え方の違う人々と直接話をすることで、視野は地球大になって行く一方、日本人としての自覚や誇りを持ちました。
日本は誇り高く温かい心のある素晴らしい国です。

しかしながら、必ずしもその価値観が世界共通ではありません、場合によっては奇異に感じられたり、弱いと感じられる場合もあるかもしれません。
例えば、遠慮、謙遜、気を使う、などは日本の美しい文化ですが、その心を理解していない人にとっては残念ながら、弱く主体性がない日本人、と思われるかもしれません。
逆に、日本からしてみると、YES/NO をはっきり表し、自分の考えを積極的に出す外国人に対しては、自分勝手で強い人と感じるかもしれません。
それは勿論その人の性格もありますが、それぞれの民族や国が持っている文化ですから、異文化に生じたコンフリクトは受け入れ理解しながら付き合わなければいけません。


肉_s
例えば、英語学校のクラスメイトでBBQパーティをした時に、イスラム教のトルコ人男性が、宗教の教えで、お肉はナイフで殺して処理する特別の方法のものしか食べられない、と言い、皆で町中のお肉屋さんを探してようやく見つけたこともありました。










日本人だったら、皆に町中の肉屋に走らせることはさせないでしょうし、自分は調理法が違っているお肉は食べられないから参加しない、または皆にそれは言わずに参加しても食べずにいる、でしょう。


しかし彼は自分の主張をし、国籍がバラバラのクラスメイトは、彼を宗教を尊重し、協力して皆で楽しむ。
もしかしたら時として日本の中では、異っている事・それを主張すること、は、
回りに迷惑がかかると思っているかもしれませんが、
世界は違うことだらけ、違うことが当然なことです。




英語で世界と話ができるようになった事で、私の身に付いた副産物は、
「世界は時(歴史)と場合(国、宗教)によって違う価値観を持っている、異質なものであってもその背後を考え理解する、受け入れる、そしてともに助け合い喜び合う。
しかし、自分の価値観や誇りを見失わない。そうでなかったら共存ではなく、迎合、付随になってしまう。」
ということです。これが今日のAtoZの理念になっています。

「世界と共存するために、豊かな心と、強い精神を育みます」


次回は“1987年AtoZ開校”です。お楽しみに。