翻訳できない言葉たち
2016年09月15日
昔、イタリア人の友達に"Ti voglio bene"という表現を教わりました。
日本語にすると「愛してるよ!」とか、「大好き!」に近い、親しみを込めて使うフレーズらしいのですが、その友人いわく、英語の"I love you"と"I like you"の中間くらいの意味なんだそう。「Loveとも、Likeとも違うし....うまく翻訳する言葉が思いつかない!」と言っていて、印象に残りました。
りんご=Apple、猫=Catのようには、すんなりと訳せない、外国語にするとうまく当てはめることができない言葉ってたくさんありそうですね。イタリア人が"Ti voglio bene!"と言うとき、どんな気持ちなのか、想像してもいまいち分かりません。
最近本屋さんで、「翻訳できない世界のことば」という本を見かけました。この"Ti voglio bene"という言葉のように、他の言語ではニュアンスを表現しにくい世界の言葉が載っていて、「木漏れ日」「積ん読」(買った本を読まずにそのまま積んでおくこと)など、日本語もいくつか紹介されています(実は購入しようと思ったのですが、サイフのお金が足りなくて断念......ちょっとだけ立ち読みしました)。
確かに言われてみれば、「木漏れ日」という言葉、英単語一つでは表せない....「木々の間から差し込む光」と説明しないとだめですね。しかも「木漏れ日」という言葉が持つ、やわらかくてあたたかい、気持ちの良い光、というイメージは伝えきれないような気がします。逆に、日本語にはない(もしくは言葉にしないから意識できない)感情や心情が世界にはたくさんあるのかなぁと思うと、不思議な気持ちです。
英語に翻訳できない日本語、ほかにも思いついた方はぜひ教えてください!
Kayo
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