AtoZ各校にそのことばが額で飾られている 大村はま先生の本を読みました。

そこで先生が
「漢字を覚える」ことについて書かれていたのが印象的だったのでご紹介します。

学校では漢字を「何回も書いて覚えるもの」として指導されていることが多いが
そうではなく
「しっかりと見ることができる子どもが一番よく覚える」のではないか、ということです。
ある漢字テストコンクールで一番になった子は、どう漢字を覚えたのかというと
書きとりは一切行わず、そのかわりに新聞を毎日こまかに読んでいたそうです。

学説によると、筋肉を使って書くことによって、覚えられることは確かのようだが
それは3分の一ぐらいの人で、あとの三分の二というのは書くことが覚えることの役には立たないというお話を紹介されていました。

3分の一の子には効果があるということなので否定はできませんが、
「しっかり見る」ということにも注目すればもっと漢字が楽しくなるかもしれません。


そして英語の単語を覚えることも同じなのかもしれない、とハッとしました。
AtoZでの指導では、単語をたくさん書いてきなさい、という宿題はあまり出ません。
そのかわりに、ひとつひとつの文字をきれいに書くことにこだわります。

1ページと言われたら、1ページをうめることが目的になってしまいます。
それよりも、一文字一文字を大切に、フォニックス(音声学)の音を意識しながらひとつの単語を書きあげることが、耳から学習しているAtoZの子たちにとっては有効だと感じます。

小学校で基礎力を培った子たちがこの春卒業し
満面の笑顔で100点のテストをもってきてくれるのをちょうど見た後に、感じたことでした。


Rumi




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