言葉を学ぶってなんでしょう?


こんな問いから今回のブログはスタートしたいと思います。


 


まず、以下の発話された音声をカタカナに起こしたものを見て、意味を考えてみて下さい


 


「ラボカン デ ニシュウカン ナガシマス カラ、 エスビ ハ ライゲツ ハツカ ニ ナリ マス」


 


なんのこっちゃって感じですよね。笑


 


ちなみに変換すると


「ラボ環で2週間流しますから、S日(エスビ)は来月20日になります」


となります。


 


これでも正直なんのこっちゃって感じですよね。


 


これはITスラング(俗にいうIT用語)で構成されている発話です。


意味としては


「テスト環境で、2週間テスト運用をするので、システムをリリースできるのは来月の20日になります。」


ということになります。


 


おもしろいですよね。


何が面白いって、この意味が全く伝わらない人もいれば、日常から話している人たちが居るところです。


 


その言葉を分かる・使うグループに属すれば、理解することも可能で、自らの言葉として意思を伝えることも可能になります。


 


これって何かと似てますよね。


 


そう、方言です。


方言をwikipediaで引くと……


『方言(ほうげん)は、ある言語が地域によって別々な発達をし、音韻文法語彙(ごい)などの上で相違のあるいくつかの言語圏に分かれた、と見なされたときの、それぞれの地域の言語体系のこと[1]。ある地域での(他の地域とは異なった面をもつ)言語体系のこと。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B9%E8%A8%80


とあります。


 


この説明文中の「地域」と言う言葉を「職種」に変えるだけでITスラングにも当てはめることができるのかなとおもいます。


(きっとしっかり調べればちょっと間違っているでしょうし、世の中にはこの事象に対する専門的な単語があるのでしょうが、まぁ便宜上この記事はこういう認識でお付き合いください。笑)


 


要するにIT弁ですよ。


 


私がIT企業に勤め始めた初めの12か月は、こういったスラングを使うことが恥ずかしいし、ダサいと思っていました。


でも、使わないとうまく情報の伝達が出来ないこと、仕事の速度に支障が出たりするので、結局3か月経つ頃にはIT弁話者になっていました。笑


 


ここからいきなり話は大きくなりますが、外国語を学ぶときも私がIT弁を覚えたときと同じだと思うのです。


外国語もただ単に 他の地域で使用されている言語 と言うだけですよね。


 


私がIT弁を話すようになったときにはIT弁の文法事項などは勉強しなくとも、自分の頭の中に入ってきて、気付いた時にはと自らの口からも発話していました。


その間何をしていたかと言うと仕事をしていただけ。


 


しかし、仕事の間に私は、沢山のIT弁話者の「発話を聞き」、IT弁の「発話を迫られ」、またIT弁を「自ら話したい」と言うプロセスを踏んでいました。


(仕事を滞らせたくないですからね。笑)


 


これのプロセスが大切な所なのかなと思います。


外国語を学ぶときも、習得したい外国語の「発話を聞き」、外国語を「話す機会をつくる」、または「自らが話したいと思う」ことが一番必要な事なのだな。


と、おかしな角度から、見てみました。


 


以上です。


 


Mizuki


 



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