言葉って面白いですよね。
2016年02月26日
言葉を学ぶってなんでしょう?
こんな問いから今回のブログはスタートしたいと思います。
まず、以下の発話された音声をカタカナに起こしたものを見て、意味を考えてみて下さい
「ラボカン デ ニシュウカン ナガシマス カラ、 エスビ ハ ライゲツ ハツカ ニ ナリ マス」
なんのこっちゃって感じですよね。笑
ちなみに変換すると
「ラボ環で2週間流しますから、S日(エスビ)は来月20日になります」
となります。
これでも正直なんのこっちゃって感じですよね。
これはITスラング(俗にいうIT用語)で構成されている発話です。
意味としては
「テスト環境で、2週間テスト運用をするので、システムをリリースできるのは来月の20日になります。」
ということになります。
おもしろいですよね。
何が面白いって、この意味が全く伝わらない人もいれば、日常から話している人たちが居るところです。
その言葉を分かる・使うグループに属すれば、理解することも可能で、自らの言葉として意思を伝えることも可能になります。
これって何かと似てますよね。
そう、方言です。
方言をwikipediaで引くと……
『方言(ほうげん)は、ある言語が地域によって別々な発達をし、音韻・文法・語彙(ごい)などの上で相違のあるいくつかの言語圏に分かれた、と見なされたときの、それぞれの地域の言語体系のこと[1]。ある地域での(他の地域とは異なった面をもつ)言語体系のこと。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B9%E8%A8%80
とあります。
この説明文中の「地域」と言う言葉を「職種」に変えるだけでITスラングにも当てはめることができるのかなとおもいます。
(きっとしっかり調べればちょっと間違っているでしょうし、世の中にはこの事象に対する専門的な単語があるのでしょうが、まぁ便宜上この記事はこういう認識でお付き合いください。笑)
要するにIT弁ですよ。
私がIT企業に勤め始めた初めの1,2か月は、こういったスラングを使うことが恥ずかしいし、ダサいと思っていました。
でも、使わないとうまく情報の伝達が出来ないこと、仕事の速度に支障が出たりするので、結局3か月経つ頃にはIT弁話者になっていました。笑
ここからいきなり話は大きくなりますが、外国語を学ぶときも私がIT弁を覚えたときと同じだと思うのです。
外国語もただ単に 他の地域で使用されている言語 と言うだけですよね。
私がIT弁を話すようになったときにはIT弁の文法事項などは勉強しなくとも、自分の頭の中に入ってきて、気付いた時にはと自らの口からも発話していました。
その間何をしていたかと言うと仕事をしていただけ。
しかし、仕事の間に私は、沢山のIT弁話者の「発話を聞き」、IT弁の「発話を迫られ」、またIT弁を「自ら話したい」と言うプロセスを踏んでいました。
(仕事を滞らせたくないですからね。笑)
これのプロセスが大切な所なのかなと思います。
外国語を学ぶときも、習得したい外国語の「発話を聞き」、外国語を「話す機会をつくる」、または「自らが話したいと思う」ことが一番必要な事なのだな。
と、おかしな角度から、見てみました。
以上です。
Mizuki