フランス・パリでガイコツに囲まれた話

外国語学校エー・トゥー・ゼット

2019年05月19日 23:43

Bonjour à tous ! (ボンジュー・アトゥース!)

つい先月、桜に雪化粧だったのに
もうすでに夏のような陽気でバテはじめた…
という方は私だけじゃないはず。(あれ、私だけ?)

ちょっと気が早いかもしれませんが
ちょうど今から2年前にパリを訪れた時に体験した
ひんやりするお話をしたいと思います。
(※苦手な方は、ご遠慮ください)


↑ パリ、しいてはフランスの代名詞。文句なしに綺麗でした。

凱旋門やエッフェル塔はもちろん
ルーブル美術館で有名な「モナリザ」を見たり
パリに留学しているお友達にいろいろな観光名所を
たんまり案内してもらったパリ旅行。

それでも観光し足りない私は
観光都市パリには地下にも名所があるらしい?!
と聞き、その場所へと早速向かったのでした…

その場所とは
地下墓地「カタコンブ・ド・パリ」。


↑ 長い長い螺旋階段をくだり、さらに長い長い道を進みます

地上は暑かったのに、地下はとってもひんやり。
いつのまにか指先も冷えて、先の見えない暗い地下道に
なんとなく息がつまるような不安を覚えます。

やっと行きついた門には
なにやら怪しい文字が…


↑ 「止まれ!ここが死の帝国である」 (Arrête! C'est ici l'empire de la Mort)

門をくぐるとそこには、
360°ガイコツだらけの世界が
目の前に広がっていました。


↑ なぜだろう、頭蓋骨からゾクゾクと視線を感じる…

ずっと昔に亡くなった、何百万人という人達の
無数の骨が無造作に山積みになっている様子は
見ていると、まるで別世界に吸い込まれてしまいそうな
とても不思議な感覚です。


↑ 頭蓋骨でハートを作るという驚きの発想

この名所、パリの人口が増えた18世紀ごろ
土地を確保するために墓地を掘り起こした際に
出てきた骨を納骨している地下墓地とのこと。

パリの華やかな観光地とはかけ離れた
見渡すかぎりの人骨に囲まれるという
貴重なパリでの体験でした。


↑ 残念ながらノートルダム寺院のこの景色をもう見ることはできません

Au revoir !

Eri

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